十年愛

十年愛 1 (1) (パインコミックス)
藤原ひさし/倉科遼

書籍化してたんですねえ…。倉科さんの原作でたまたま携帯コミックサイトを見ていたらこれをみつけて、その衝撃的なあらすじにひかれて結局読んでしまいました。「十年愛」といえば、すぐに田中美佐子さんや浜田雅功さんのドラマのほうが出てくる私ですが（笑）その同じ名前のせいでこの作品を避けて通れる訳ありませんでしたよ。

高校サッカーで決勝点を逃した弘也は、学生のヒーローから一転して激しいバッシングを受ける。弘也を想い続けてきた麻里は、自暴自棄になりかけた弘也を救うため、自分の処女さえ捧げて尽くす決心をする。
芽生え始めた2人の愛の前には、数奇な運命が待ち構えていた───

しょっぱなからヒロインが酷い扱いされてそれでも彼のことが好きという一途な純愛がだんだんと実を結び初めるころ、弘也の家が倒産、父の自殺と追いこまれて彼は彼女を置いて町を出ていく。実は麻里のほうも継父に襲われかけるという問題を抱えていて、彼を追いかけて町を出て行くことになる。
次に出会った時、弘也はホストに、麻里は風俗嬢として同じ歌舞伎町で働く人間となっていたのだというおはなし。
当初のあらすじで気になって読み始めたのが止められなくなってしまいました。可哀想なヒロインの扱いがちょっと…。でも愚かであっても純粋な気持ちには変わりないのだと、あまりにも、報われない彼女がどうしあわせになるのかが気になって読みつづける事になりました。両想いになる前までの彼女の苦痛の日々が同性としてあんまりな状況で辛かったんですが、その両思いになってからのラストまでの展開も、そして奇跡的なラストも…正直このての展開の作品で泣くとは思いませんでした（笑）（いや、泣かされたわ。これほどはまっていたとは自分でも思いませんでした）
成人コミックでもよいのではとおもうくらい性描写が赤裸々に描かれています。18禁としても良いのかなあとおもったんですがどうでしょうか…。
そういえば、映画化もされているんですよね。
映画はR指定が１８らしいんですが、私はこちらはさっぱり見ていないので知りません。
（１８指定なので映画はリンクを貼るのを止めておきます）

タグ：藤原ひさし 倉科遼