アマルフィの花嫁

アマルフィの花嫁 (HQ comics ア 2-3)
藍まりと/アン・メイジャー

弁護士というお堅い仕事をしているレジーナは自分癒しの旅にイタリアのアマルフィへやってきた。自分の人生に男性は要らない…そう決別する為の旅を終えたら、彼女は精子バンクで買った精子で子供を生む予定だった。それなのに、心惹かれる男性に出会ってしまう。圧倒的な魅力で回りの女性を虜にする男性ニコ。レジーナは彼をジゴロと思いこみ、彼に誘われるまま遊ぶことを決意する。ところが、彼はジゴロでもなんでもなく、実は高名な公爵で婚約者がいる身の上でレジーナに激しく惹かれてしまったのだ。2人はお互いの本当の気持ちを隠したままレジーナが作ったジゴロと旅行者のアバンチュールという筋書きを楽しむことにする。

今回のお話もそれはもう切なくて藍さんの描写とセリフチョイスに引き込まれる様に読みきってしまいました。（アン・メイジャーさんの作品って苦手なものが多めだったんですが、これはめっちゃ好きです）
2人の恋の始まりがなんとも切なくていいですね。ハッピーエンドはあり得ないけど、ハッピーエンドを向える相手はこの人だってお互い思ってるなんて…。レジーナ…33歳でしょう？（苦笑）ああ…この時代の女性はもう行き遅れだったのかなあ…。でもキャリアウーマンが段階を踏んで結婚して出産に到達するまでに時間が足りないって…これよ！少子化問題対策立ててるひとらに、このレジーナの言葉を浴びせてやりたいわ（なぜ熱くなっている私:笑）丁度先日そういう話をしていたばかりだったんですよね。結婚適齢期って無いよね。あるのは女性にだけ出産適齢期があるだけだよねって。まじめに仕事ひと筋に生きてきたレジーナの気持ち、ちょっとだけ解るきがしました。
今回のおきにいりのキャラクターは高級洋品店イリュージョンのマダム。本当に素晴らしい女性。こういった脇キャラの描き方も抜かりないのがすばらしいです。藍さんの作品、今までなんでこんなに避けてきたのかしらと本当に後悔しまくりです。これで3冊目ですが、いまだハズレにぶちあたっておりません。残りも早く見つけようｖ

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