初恋物語

初恋物語 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
橋本多佳子/アネット・ブロードリック

メジャーで活躍するトニー・アントネリ。スター選手である彼に夢中にならない人はいない。スーザンの息子スティーブも彼に憧れている一人だった。その息子からの電話でこれほどまでに動揺させられるとは…。トニーを夕食に招待したと浮かれるスティーブをスーザンは冷たくあしらうが、落胆する息子の顔を見て了承してしまう。トニーとスーザン、そして亡くなった夫のミカエル３人は幼なじみだったのだ。それを子供に教えなかったのは理由があった。もうとっくに「過去の人」となっている彼にいまさら会うことになるなんて…。

小説を先に読んでいた為にすらすらと読めてしまいました。スーザンとトニーが思いあいながらも接点が持てなかった理由などわかっていたせいなのか原作を読んだ時よりもトニーを酷い男と思えませんでした。それに、母親の存在もコミックではまだまだソフトに描かれていたので、このあたりも原作のほうが重いかなあ…。そのあたり橋本さんのカラーが出ているおかげかもしれない。随分とコミカルな部分が加わっています。スティーブの事故前後が唐突な気もしますが、ラストはコミックのほうがよりハッピーエンド度が上がっててよかったかもしれません。
小説のほうはスーザンのセリフに引っかかってしまいましたし（笑）
橋本さんのコミック化した作品の中では古めよねえと思っていたら、２作目ですか！！なるほど、今の絵柄と変わっているというのではないのですが、ヒロインちゃんのおめめがでっかくなりましたよね。（つか、キラキラしてますよね近年）大人っぽいイメージと言うと、このころの絵ぐらいのほうが私はすきなんですけどねえ…。

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