ボスとハイヒール [コミック(ハーレクイン)]
ボスとハイヒール (HQ comics ト 1-7)
友井美穂/ニコラ・マーシュ
ベスはいとこの代理で博物館のガイドとして働き始めた。けれども博物館には不似合いなほど美しくセクシーなベスを、館長のエイダンは快く思わない。最初からウマが合わないふたりは、ついに正面衝突してしまう。
ところが本音を語るエイダンに耳を傾けるうちベスはその魅力のとりこになってしまった。いくらハンサムで名家の出身で優秀な考古学者であろうと、私の好みではない。
なのに、なぜ彼から目を離せないの? どうして私は自分から彼に熱いキスをしているの?
ヒロインが思っていたより奔放でびっくりした(笑)でもその奔放さが話が進むうちに子供っぽさの一つなのかもという感じがした。幼いころから甘えた生活に身を置いていない分、そういった態度で相手を牽制し、また武器としてきたのかもとか考えてしまった。前半その態度が何とも好ましく思えなかったんだけど、エイダンと両思いになってからの彼女は自分が本当に人を愛した時にどう素直に態度を作るかに戸惑ってしまった部分はなんか共感することができて気の毒に思えてしまった。いつものハーレなら最後まで強情なのはヒーローのほうだけど、今回はエイダンがベスを納得させるというパターンがなんか新鮮だった。こういうお話もいいですよね。
友井さんの作品をいくつか読んで、私はどちらかというと好きな絵柄。多少キラキラしているけどきっちり書き込まれている背景とか今回の作品だと彫刻家というヒロインの作品を表現するとかすごく頑張られたんだなあと思いました。
(文章だけの描写の創造物を形にするって大変ですもんね)
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