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ふたりの六週間 [コミック(ハーレクイン)]

ふたりの六週間 (HQ comics ア 4-1)
ふたりの六週間 (HQ comics ア 4-1)
有沢遼/デビー・マッコーマー

過干渉な母親のもと、窮屈な生活から逃れたかったヒラリーは、サンフランシスコの交響楽団でフルート奏者の席を得たことを機に、ひとり暮らしを始めることにした。初めての自由に心踊ったが、ひっ越しの翌朝、異変は起きた。冷蔵庫のなかにあった朝食のキッシュがなくなり、牛乳は減り、居間には見覚えのないバッグが置かれているだ! ヒラリーが困惑していると、見たこともないハンサムな男性が現れ、怒りもあらわに言った。「僕の家で何をしてるんだ?」と。

有沢さんのハーレデビュー作品のはず…。
個人的に表紙の絵が可愛らしすぎてありえないと思ってしまい、当初読む気がしなかった本でしたが、原作はデビー・マッコーマーだし内容も気になる感じだったのでお友達から譲り受けました!
裕福な家柄に生まれて母子家庭の為に過干渉な母親が窮屈で独り立ちをしたヒラリー。かたや、軍を除隊したばかりの行くところがないショーン。家主の勘違いから同時に部屋を借り受け、その家主は6週間の旅行に出てしまって連絡がつかない。ああ~だから二人の六週間なのですね。うまい!
上品に育ちすぎているヒラリーと、幼くして母を亡くしている荒くれた生活をしてきたショーンの違い過ぎる生活は、すべてにおいてぶつかるのですが、人と添うのもこんなに心地よいことというのをお互い感じ始めたときから二人は反目しなくなります。お互いがこんな自分は相手にふさわしくないと思い、それでいて忘れ去ることができず苦しみます。
母との確執を乗り越えて一つ大人になったヒラリーは、今度は違う壁を乗り越えようとがんばります。最後には、この作品って一人の女性の成長物語だったんですね…っておもえました。ショーンとヒラリーの母がお互いを知らずに会話するシーンもとてもいいですね。
有沢さんのことを全く知らずして当時経歴を見させていただき、少女マンガの王道を歩いてこられた方なんだなあという印象から避けてしまっていました。その後、ハーレクイン作品をたくさんコミック化されているものを見て(ちゃんと読んではいなくてごめんなさい)どんどんそのキャラクターに魅力が出てきたように感じました。この作品では時おり、うっとりするのか放心しているのかわからないような眼の表情がたくさん出てきて、それがちょっと苦手でしたが、他の作品ではそれがどうなっているのかちょっと気になりました。
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