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罪深き結婚 [コミック(ハーレクイン)]

罪深き結婚 (HQ comics ア 2-11)
罪深き結婚 (HQ comics ア 2-11)
藍まりと/キャロル・モーティマー

ガブリエラは義理の兄ルーファスに恋していた。母がルーファスの父と再婚したその日から。だがその想いは、「金目当ての誘惑はやめろ」という酷い言葉で踏みにじられた。
以来、ガブリエラは彼を憎んできたが、6年後、義父が亡くなり意外な遺言が明らかになる。ガブリエラとルーファスが遺産を相続するには、ふたりが夫婦となり、半年間一緒に暮らすという条件を満たす必要があるのだ。
なんてこと! 私を財産目当ての悪女と信じている彼と結婚ですって!?

親の再婚で義理の兄になったルーファスに心を奪われた幼いガブリエル。彼女ながらに彼を誘惑しますが、父をたぶらかした悪女の娘と思っている彼は彼女も彼女の母親をも侮辱します。自分の心が感じている気持は嘘だと思い込みつつ…ルーファスは離婚後すぐだったため女性不振になっていたのです。
それから数年して相次いで父と母が亡くなり、カブリエラは優秀なシェフになっていました。その父が残した遺言は驚くもので、彼らが結婚をして半年すごしたのちにお遺産が相続できるというものでした。それを双方が放棄した時には放蕩者のトビーにすべての権利が行くという恐ろしいおまけつき。二人は複雑な思いでその遺言を飲むことになってしまったのです。
いつにもまして官能的な描写の多い本でした。まりとさんの描写でいやらしくはまとまってないところも素晴らしいと思います。二人の気持ちを溶かしたのはルーファスの一人娘ホリーの存在でした。彼女はガブリエラを素直に見つめ父親に彼女はいい人だと告げます。きっとそんなこと言われなくてもそのころには彼には十分わかっていたのでしょうけどね(笑)
藍さんの心理描写の仕方が好きと以前の作品の時にも書きましたけど、今回も同じことを思いました。彼と彼女の心が近づいたはずなのにお互い遠ざけることを選択していく等の感情の流れの描写はいつも引き込まれてしまいます。
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