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ふたりだけの同窓会 [小説(ハーレクイン)]

ふたりだけの同窓会 (シルエット・ロマンス)
リナ・マッケイ

10年ぶりに高校の同窓会に出席したトリシャは、みんなの注目の的だった。なにしろ、高校時代、太っていて、地味で、いつも物陰にばかり隠れていたトリシャが27キロも減量し、美しく変身していたのだから。今、彼女はハワイで、ギフトショップの経営とモデルをするまさに成功した女性に成長していた。が、トリシャのなかにはまだ、高校時代に受けた心の傷が残っていた。ハンサムで、スポーツマンで、女の子の憧れだったコーディにクジラと呼ばれ、レポート提出のためだけにデートを申しこまれ裏切られ、恥をかかされた記憶が…。10年ぶりに見たコーディは、相変わらずバイクに乗り、憎らしいほど、魅力的。トリシャは自分に言い聞かせた。再び彼を好きになってはだめよ、と。

過去太っていた女性が美しくなって自信をもち、過去にあこがれていた男性と恋に落ちる…。ハーレクインではよくあるパターンですが、この設定結構好きなので選んで読んでいたりします。この本お友達から譲ってもらったか、自分で買ったかちょっと記憶にないのですが積んでいる本の中にあったので買ってきたのかな?
トリシャは過去にあこがれていた彼が美しくなった自分に対して興味を持ったことが素直に嬉しかったのだけど、過去の自分を繰り返しそうで彼に恋することはやめようとやめようとしてしまいます。それでも、やっぱり好きだった人ってやっぱり好きだった人なのかなあ…。コーディは遊び人だった割にはちゃんと彼女に当時したひどい仕打ちをおぼえていて罪悪感を持っていたという部分が、結局彼女にまた恋の火種をあげてしまったんですよね。酷い男のままならあしらって帰るだけだったのに。
それにしても、このお話。割と情熱的なシーンがないわけではないのですが二人が結ばれることはありません。いわゆる寸止めみたいな感じがあって、それがトリシャがコーディに仕掛けた策略(親友の危機を救うために彼にある高額物件を買わせる)と平行に話が進み、うまいぐあいにイライラさせてくれます。
コーディと親しくするのは物件を買ってもらうためと自分に言い訳をするトリシャ。本気で自分を愛し始めたコーディに気が付きながら罪悪感を感じながら…。そしてまた、自分も彼を本当に愛し始めてしまい彼の誘いに乗ってしまいそうになるトリシャ。ラストの強気な彼女は素敵だと思いました。自分が何が嫌なのかということがちゃんと男性に伝えられる女性って自分に自信がないとなかなか言えませんけどね。
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