嘘でもいいから

嘘でもいいから (ハーレクインコミックス)
のわきねい/リアーナ・ウィルソン

結婚式直前、花嫁のアニーは期待と不安でいっぱいだった。過去に２度、婚約者に逃げられたアニーを、町の人たちは“結婚できない花嫁”と噂していた。でも今度こそは大丈夫のはず！　かすかに残る不安を振り払うと、花婿が控室に現れ、アニーの心に結婚への喜びが込み上げた。だがその時、彼は踊る心を打ち砕く言葉を放った。「僕は花婿の双子の兄。弟は逃げ出した」と。アニーは呆然として、目の前の男性を見つめた。あなたは花婿と同じ顔をしているわね…。

結婚を前に相手に逃げられた過去を持つアニーは、今度こそ幸せになれると思っていた。ところが、式の直前現れた花婿そっくりの男性は双子の兄弟の兄グラントだった。彼は弟が逃げたことを告げる。ところがアニーは彼を身代りにして結婚式はすると言い出す。グラントは彼女の不思議な魅力に逆らえずその申し出を受けるしかなかった。
親の結婚生活を見てきて結婚に不信感を持っている兄弟？グラントの方が特に根が真面目なせいでそういう部分を持たないようにして女性と付き合ってきたのかなという感じ。でも、実際は結婚や家庭にあこがれがあってそこにいて欲しい女性が現れたときはこうなってしまうといういい見本。アニーの人懐っこさやおおらかさに包まれる心地よさに目覚めてしまった彼はすべてを失っても彼女が欲しいと思えるようになりました。それにしてもアニーはいつだって自分の心に正直者でしたね。そういうところ、大切よねと思いました。
のわきさんの作品初読みです。お友達にお勧めで借りたものですが、とてもはまりました。ライブラリーを見たらたくさん作品を描かれているようですね。今度見つけたら手に取ってみようと思います。

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