過去のない妻

過去のない妻 (ハーレクインコミックス・キララ)
ハザマ紅実/エリザベス・ハービソン

あそこに立っているのは本当にローラだろうか。ドルーはわが目を疑った。まさか、そんなはずはない。妻は一年半前、事故で死んだのだから。しかし、見れば見るほどそっくりな彼女にドルーは近づき、声をかけてみた。「ローラ!」ところが、彼女はメアリー・シェパードと名乗った。目も、髪も、声も、そっくりなのに…。ローラは事故にあった時、記憶を失ったのだった。ドルーの心境は複雑だった。妻が生きていたのはうれしい。でも、ふたりが離婚寸前だったことを彼女が思い出したら……。

行方不明になった妻ローラを探して一年半。ドルーは彼女そっくりの女性を見つけた。しかし彼女は過去の記憶をなくしていてメアリーと名乗ったのだ。これほどそっくりな彼女はきっと自分の妻だと思いながら…でも、彼女は愛娘サマンサを見ても、過去妻が作った絵本を見ても何も思い出さなかった。彼女はローラかも、そうじゃないかもしれない。彼はそう思いながらも、今のメアリーに惹かれていく。
過去の妻の失踪が自分の仕事中毒によるものだと思っていた彼ですが、その間には大きな邪魔者が彼ら家族を引き裂こうと画策していてその結果騙されたローラは事故で記憶を失ってしまうわけです。違う名前を名乗っても、惹かれる相手は同じ、選ぶ人はひとり、ああ…運命なんですね(笑)優しいママを求めて頑張るサマンサの健気なこと、家族三人で揺らぎのない幸せを送ってきていた記憶。子供がでてくるだけあって、サスペンスも含まれている割にサマンサが出てくる部分はほわっとしててよかったですねえ。それにしてもアルドほんとにメアリーが好きだったんですね。身を引くなんていい男ですよ。彼の話ってないのかなあ。
ハザマさんのヒーローホントに好きなんですよ。かっこいいだけでなくて色気があって。ヒロインも可愛くていて子供っぽくないのがいいです。今回可愛い娘ちゃんが登場してますが子供キャラも可愛くていいですね。

タグ：ハザマ紅実 エリザベス・ハービソン

あまくておいしい

あまくておいしい (カルトコミックス sweetセレクション)
源一実

源さんの本は作家買いの１冊なので必ず買います。過去の作品もいつか全部そろえたいなあ。
表題作と他３作品が収録されています。スイーツ男子、一途な男子、そして兄弟それぞれの恋愛ふたつ。今回は後半２作のお話がお気に入りでした。仕事の為にホラーゲームをクリアしないといけないのに苦手でできない小説家の彼の代わりにゲームをするアルバイトする道果。彼は兄の友人で、過去の彼の印象は結構いい。一緒に居るうちにどんどん惹かれていく道果。しかし、彼に付きまとう怪しい人間に遭遇して…。ああああ、そういう展開？まあ、今時には多いだろうなあ。寡黙男子ってイイ。
その彼のお兄さんが主人公になる次の作品は、イチオシです。
長く付き合った彼に振られた佳緒ちゃんは、泥酔して隣の席で傷心泥酔していた彼とお互いの傷を癒しあう一夜を共にしてしまいます。お互い自分の行動に記憶がないところもあり、ショックを受けたりしながらも彼と笑って別れます。しかし、佳緒ちゃんは紹介先の職場で彼と再会してしまうのです。もちろん覚えている二人。意識しないように日々過ごしていたのに、ふたたび泥酔した彼らは二回目の夜を共にしてしまうのです。そこからの二人の駆け引きが好きです。もう可愛らしいというか、意地の張り合い。始まりがそうだったせいで、いまさらかっこつかないとこで素直になれない。可愛いお話です。
ほんとに、源さんの本は今回も間違いがない。次回も絶対買います。

タグ：源一実

クローバーの国のアリス~黒いトカゲと苦い味~ 全３巻

クローバーの国のアリス～黒いトカゲと苦い味～ 1巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
源一実

源さんがアリスの本を出していたのは知っていたんだけど、うっかり時期を逃して買い忘れてしまい店頭から見えなくなってしまったから慌てて探しまくりました。
いつも行く沼になんと素晴らしいセット価格で売っていたので即買いしてきました。新刊じゃないけどゆるしてね。
アリスの元ネタはゲームなんですが、私はこのゲームは未プレイです。しかしハートの国の関連はいくらか同人含めていろいろ見ているので、人物の相関図とかは理解していました。トカゲさんとアリスかあ…見過ごしていたカップルなので（やっぱり帽子屋とかに行ってしまうでしょ？）改めてしみじみ。
愛を知って人に執着してとかいう部分、結構ツボですね。このシリーズはメンズの衣装がとってもかっこよくてそれも大好きなんですけど、彼に守られているアリス好きです。彼女も本来の気持ちの場所から彼に揺らぐ部分とか、結構私は同調したなあ…。
源さんの絵はかっこいいのと可愛いの両方好きなので、今回の作品は三冊通して全部お気に入りです。
もうちょっとイチャイチャのが読めるともっとよかったんですが、それはダメだったんですかね？
こういうのってカップリングは個人差なんですが、自分のひいき以外の絶対受け付けない方もいますからねえ…。いやいや…手に入れられてよかったです。










クローバーの国のアリス~黒いトカゲと苦い味~ 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
クローバーの国のアリス~黒いトカゲと苦い味~(3) (IDコミックス/ZERO-SUMコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

タグ：源一実

ばいばいリバティー 3

ばいばいリバティー 3 (マーガレットコミックス)
八田 鮎子

理奈ちゃんへの気持ちを自覚してしまった匠くん。いろいろと他の人が彼女に向ける視線を邪魔したり、彼女のうかつな行動を気にしたり、かっこいいところを見せたくて頑張ったりして余裕なさげです。それなのに、理奈ちゃんは彼が恋人とかありえないと自分の気持ちには無関心。
でも、そこへやってきた匠くんの元カノちゃん。可愛くて自分とは真逆のキャラに正直ショックを覚えながら、さらに家出してきて彼の家に泊まっていると聞いて理奈ちゃんの感情は爆発してしまいます。
ああ…こじれてきたな。まあ、あっさり恋愛に疎い彼女が匠くんに惹かれてくっつくということはなさそうかなと思っていましたけど…千都くんがそこのハブになるとは思っても見ませんでしたよ。
まあ、２巻でも彼は理奈ちゃんに興味ありげな感じは見せてましたけど、前ふりだったのかなあ…。
そんなこんなで理奈ちゃんも自分の気持ちを自覚するわけですが、鉄は熱いうちタイプなわけね…うん、人間勢いは大切よ。若いうちは特にね。
それなのにあのラストですか！！もう八田さん回し上手（笑）
読み手はハラハラして４巻を待つのみですね。どうやら連載終わったようですか？なんとなく知ってしまいましたが、私紙派なのでぐぐらず本を待ちますね。

タグ：八田鮎子

うらみちお兄さん １

うらみちお兄さん (1)
久世岳

元々ピクシブで読んでいて書籍化するときに小躍りして買ってきた本。
舞台は「ママンとトゥギャザー」という子供向け番組の体操のお兄さんであるうらみちお兄さんが、子供たちに社会の隅々の白と黒を隠すことなく伝える漫画（笑）ブラックなのかなんなのか…あまりにもドストライクすぎるというか、ピクシブで初めて読んだときの衝撃はすごかったよ。
速攻ファンになって登録させていただいて（もちろんこの時点でトリマニアもファンだった）毎回の更新を楽しみにしてて、ついに書籍化。
うらみちお兄さんとウサギとクマの会話も大好きだけど、歌のお兄さんお姉さんの楽屋裏ネタもすごく好きだし、子供向け番組にある大人の世界から見たシュールな現場とかもう、こっちは笑わせてもらうけどこれ仕事ってほんと大変だなと…。
子供向けものって教育テレビはもちろんアニメとかありえない部分のギャップで笑い対象として見てること多いんだけど…うん、うらみちお兄さんのつぶやき見てずきりとしてしまうとこあって…。ただ全て受け止めることなく、お兄さんもいろいろとスルーしながら生きてるんだよ～みたいな人生讃歌にとらえることにしましたよ。雨傘と蜘蛛のうたCD化しないかなあ…。
去年から歌い手さんにはまっている私には、うらみちお兄さんが天月くんの声で再生されてしまうし、池照おにいさんは浦島坂田船の志麻さんで再生されてしまうので…私もついにここまで来たかという感じです（笑）
あ、神谷さんがやった動画は携帯に落として悲しい時見てます。２巻を楽しみにしています。

タグ：久世岳